明晰夢が危険といわれるのはなぜ??
明晰夢といえば、夢の中でこれは夢だと気づく現象。
だれでも人生で一度は体験したことがあるかもしれません。
ですが、そんな明晰夢には危険な要素があるという噂があります。
夢の中で鏡を見てはいけないとも言われています。その理由は一体なぜでしょう?
明晰夢が危険といわれる根拠はどこにある?
まず、明晰夢は本当に危険なのか?
明晰夢は、私たちが毎晩みる夢の延長線上にあり、数年に1回見れたらラッキーぐらいな現象です。
私たちは普段からさまざまな夢を見ますが、明晰夢も、その夢の一種でしかありません。
夢を見ている本人は、夢の中で「これは明晰夢だ!」と気づいて喜んでいるかもしれません。
ですが結局それは、「夢だということに気づいた」という夢でしかありません。
そういう意味でも、単なる夢を見ているのと同じで、明晰夢に危険性がある理由はどこにもないです。
ちなみにネット上では、明晰夢の危険性を危惧している記事が多々ありますが、こちらも納得できる根拠はほとんどありません。
明晰夢の途中で鏡を見るのは危険なの??
次に、夢の中で鏡を見るのが危険という噂がありますが、何故でしょう?
何らかの都市伝説的な意味合いでネット上でじわじわと広まったのかもしれません。
まず、夢という現象を少し頭の中で思い出してほしいのですが、大体何らかのストーリーが決まっていることがほとんどですよね。
例えば友達と会う約束をしていたり、仕事中の夢だったりなど、夢の中でも、つねに何かの予定の中で動いています。
そして、面白いことにこれが明晰夢でも同じようなことが起きます。
明晰夢も、私たちが普段見るような夢と同じで、あらかじめストーリーが決まっていることが多いのです。
私も経験がありますが、これは夢だと気づくのはいつも夢の途中であり、もうすでに何らかのストーリーが設定されています。
つまりただの夢と全く同じということです。
興味深いのはここからなんですが、ということは当然、「明晰夢が見れてやった!」なんて喜んでいるのもつかの間で、その明晰夢の土台が悪夢だったりもするわけです。
悪夢のストーリが設定された状態でこれは夢だと気づくと、どうにかして目を覚ましたいと思うでしょう。
(私も経験がありまして、恐怖のさなか気合で覚醒した思い出があります)
夢の中で怖い人に追いかけられた経験は誰でも一度はあると思います。
時には自分自身を三人称視点で見ている場面に切り替わり、そのイメージが鏡に置き換わったりもします。
例えば幽霊から逃げていて、トイレに逃げ込んだとします。
そこには鏡がありますよね?
悪夢の中で鏡を見るのは大変な恐怖心があります。
そして、夢の最中見る鏡はなぜか不気味なことが多いです。
特に暗闇の中で見る鏡は、すさまじく漠然とした不安をあおってきます。
そんな鏡に対するネガティブなイメージが明晰夢中の鏡は危険という噂を生んだのではないでしょうか。
なので、結論を言いますと、すべては人の心理が生み出したうわさであり、夢の中で鏡を見てはいけない理由は、ないです。
明晰夢をコントロールするのは危険?
明晰夢が危険となり得る唯一の原因としては、この現象をコントロールしようとするところにあるかもしれません。
そもそもコントロールする確実な方法が存在しませんが、睡眠の質が下がってしまい日々の生活に支障が出るかもしれません。
具体例を挙げてみましょう。
夢をコントロールしようとすることで睡眠の時間帯や質が低下。
ストレスにより悪夢につながる。
明晰夢をコントロールしようとするも挫折。
真剣であればあるほど挫折した時の自己イメージの低下に少なからず影響する恐れ。
睡眠不足とストレスにより、仕事の質が低下。
失敗が増えてさらに家族との関係にまで影響する負の連鎖へ。
明晰夢の実践における現実的な危険性は上記の3つではないでしょうか。
明晰夢は基本的には偶然見るような現象であって、コントロールしようとしないほうが良いかもしれません。
まとめ
明晰夢自体は単なる夢の延長なので危険性はないと考えられます。
問題があるとすれば、コントロールしようとしてしまうことにあるといえます。
普段の生活に支障ができるのならやめたほうが良いのは確かですし、健康的にも良くないですよね。
そういう意味では明晰夢は危険という噂が立つのも仕方のないことだと思います。